早期英語教育のメリットデメリットについて

Young student studying homework

小学校から英語の授業が始まり、
早いところでは幼稚園でも英語を教える時間があります。
そのためか、昔に比べると「小さいうちから英語に触れさせよう」と
考える親御さんが増えてきたように感じます。

しかし、外国語を日常的に使うことが少ない日本人にとっては、
早期英語教育について昔から賛否両論あります。

なぜ早期英語教育なのか?
メリット・デメリットとして以下のことがよく言われています。

メリット

●「臨界期」までは吸収しやすい
→脳の回路の組み換えや神経回路(ニューロン)形成が盛んに行われる時期。
●「耳の黄金期」に聞き取れる耳を育てられる
→言葉の周波数帯の聞き取れる基盤を作る時期。
●「お勉強」ではなく自然に言葉を吸収していけるから
→日本語と同じようにコミュニケーションとしての身につけられる

科学的に証明されている事由から見ると、
幼少期から始めることがとても効果的に思いますね。

デメリット

●日本語の発達が遅れる
●覚えてもすぐ忘れる
●中途半端なセミリンガルになる

言葉の背景にはその国の文化が根強く関係していたり、
日本語には和製英語があるせいで言葉の混乱が生じて、
日本語の発達が遅れるということがあります。

デメリットに見えていた部分は実は・・・

しかし、日本語だけしか使いこなせない場合も、
幼児や小学生には使い間違えは当たり前にあります。
それを英語教育だけのせいにしてしまうのはいかがなものかとも思いますね。

「すぐ忘れてしまう」や「中途半端なセミリンガルになる」という点では、
英語でも日本語でも、言葉の定着は年齢とともに経験を積み、
いかにたくさん聞きたくさん読み書きするかだと思います。
定着する前の段階で挫折してしまっては、
中途半端になってしまうのは当たり前です。

バイリンガルになる人たちのインプットは、とてつもなく膨大です。
当たり前に日常に英語と日本語がある環境です。
二カ国語を必要としない日本で環境を整えるのは、
難しい点もあると思います。

ですが・・・
◎授業が始まった時にちょっとした自身に繋げたい。
◎正しい文法でなくてもいいから、英語で会話できるようにしたい。
◎試験に対応できるようにしたい。

など、目標をたてることで環境を整えやすくなるのではないでしょうか。

英語のはじめ時に最適な時期とは?

では、乳児や幼児のうちから始めるのと、
大きくなってから始めるのと、どちらがいいのでしょう。

乳児や幼児のうちから始めるのがいいと、
科学的に言われている他にもメリットはあります。

◎親が手厚くサポートしやすい
幼稚園に入ると理屈で考えられるようになってくるので、
「英語がわからない」と拒絶反応が現れやすくなりますが、
幼稚園に上がる前の未就園児は言葉を理屈で考えていないので、
英語環境を作りやすいのが特徴的です。

◎習い事が増えていく
また、幼稚園や小学生になると習い事も増え、
だんだんと友達との時間も大切になっていきます。
なかなか家庭内で英語環境を整えにくく、
この時期に挫折する方が多くいます。

幼児の頃にやっていたフォニックスのおかげで、
発音がキレイとか、英語の授業も抵抗なく入れたなどありますが、
大きくなってからの習得も全く可能です。
幼児の頃にフォニックスを習っていなくても、
発音のキレイな方はいます。

しかし、大きくなってからは自分の意思で「英語を習得したい!」と、
強く思わなければ無理でしょう。

まとめ

英語を幼児から始めるのはよくないという風潮は、
ほかの言語を扱う習慣・環境のない日本ならではの考え方です。
しかし、親が子を想う気持ちはよく分かります。
言語習得には英語環境を作っていくことが密接に関わっていて、
しかもとても長い道のりです。
生活スタイル、教育方針などを踏まえ、
親子で取り組める最適な方法で行うのが最もベストだと感じています。

親子にとってベストな時期、ベストな方法で取り組まれてはいかがでしょうか。

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