インターナショナルスクールに見学に行きました。

Rear view of class raising hands

英語がかなりできるようになってくると、
子供の進路として視野に入ってくるのが
「インターナショナルスクール」です。

私はインターナショナルスクールは、
親が英語ができないとできないものだと思っていたのですが、
調べてみると英語ができなくてもOKなところもチラホラあります。

私は地元の中でTOPクラスの
インターナショナルスクールへ見学に行ってみました。

授業の質もTOPクラス!

すべてのクラスの授業を見学させてもらったのですが、
とても素晴らしい授業ばかりで、
子供の自発性を促す授業方法に、
私のほうが目がキラキラしてしまいました。

先生に当てられてもおどおどする生徒は誰ひとりいません。
おどおどするどころか、先生に対して、
ギャグをカマすほどの余裕っぷりです。

そして先生はひとりひとりの意見を尊重し、
授業を進めていっていました。

生徒は前のめりで先生の話を聞いていますし、
ほかのクラスでは机をサークルにして生徒同士で議論し、
円の外にいる先生はサポート役に回って、
上手に生徒の意見を引き出していました。

また、3ヶ月もの間、答えのないテーマで、
レポートを書き上げる課題を出すそうです。

それを学校内でレポートにまとめる時間も設けてあり、
生徒たちは食堂や図書室で友人でやっていたり、
静かに一人で取り組んでいたりと、
いろんなスタイルで勉強している姿を目にしました。

子供たちの意見を引き出し自主性を育てる教育方針は、
本当に素晴らしく、日本とは全く違う画期的な方法に、
本当に魅力を感じました。
ここでなら子供の能力を最大限に引き伸ばすことができそうだ!
こころからそう感じました。

・・・と同時に、
日本の教育方針にはたくさんの疑問が出てきましたが。

学園長さんからの生の声

そして、学園長さんは日本語も話せる方で、
ありがたいことにいろいろ詳しくお話を聞くことができました。

その話は私たちが思い描く輝かしいものではなく、
とても現実的で必ず直面するであろうデメリットのお話です。

「ここでは当たり前ですが英語で授業をし、
先生は英語しか話せない方がほとんどです。
そういう環境に子供を置くということは、
日本での生活にある程度の支障が出てくることになります。
日本に住んでいても日本人でも、環境に影響されていきます。
我が校に通う生徒さんでそういう悩みを抱えている人もいます。
ゼロではありません。

また、大学を選ぶとき、
日本の大学に行けないというわけではないですが、
英語のほうが上手になるので、
ほとんどの生徒が外国の大学に進学を決めます。

ここに通い、12年間学ぶということは、
日本人として日本に住み生きていくという選択肢を狭めます。
ですので、それを理解した上で、
両親が子供のサポートをしっかりやっていくというのでしたら、
是非うちの学校に来て頂きたい。」

・・・と、とても厳しいお言葉を頂きました。
親としての覚悟はあるのか!という強いメッセージに感じました。
また、こんなこともおっしゃっていました。

「子供にとって何がいいのかは
ほんとに分からないです。答えはありません。
でも、親として全力で
子供のサポートはしていかなければならない。」

そのお言葉を受け、ほんとにいろいろ考えさせられました。
英語はどの程度やらせたらいいものか・・・
改めて目標は何かを考えました。

メリットばかりが先行しがちですが、
現場の生の声はとても貴重なものでした。

まとめ

日本人としてのアイデンティティは育てていきたい部分ですが、
教育方針はほんとうに素晴く、かなり揺れます。
ここまで脳に汗をかける授業は日本にあるでしょうか?
自分の心と向き合い、自分の意見を持つ。
こういった教育を受ければ、
クリティカルシンキングが磨けること間違いなしでしょう。

日本の学校でも、ぜひ取り上げて頂きたいものですね。

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